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シロボシアカモエビ(ホワイトソックス) ~生態や特徴について

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皆さんはシロボシアカモエビという生物をご存知でしょうか?

シロボシアカモエビは、まるで靴下を履いているかのような白い足を持つことから、ホワイトソックスの異名を持つエビです。

今回は、そんなシロボシアカモエビ(ホワイトソックス)の生態や特徴についてご紹介いたします。

 

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シロボシアカモエビの基本情報

シロボシアカモエビ(ホワイトソックス)

学名 Lysmata debelius
英名 Scarlet cleaner shrimp
分類 十脚目モエビ科ヒゲナガモエビ属
分布・生息域 屋久島以南、インド洋、中・西部太平洋
大きさ 5cm程

 

分類

シロボシアカモエビ(Lysmata debelius)は節足動物門軟甲綱十脚目モエビ科ヒゲナガモエビ属に属する海洋生物です。

 

軟甲綱は甲殻類と呼ばれる生物が属するグループで、その中でも十脚目にはエビやカニ、ヤドカリといった甲殻類と聞いて一般的に思い浮かべる主要な生物が含まれています。

そのうちヒゲナガモエビ属は熱帯・亜熱帯海域から36種が知られていて、赤色や黄色の鮮やかな体色を持つことや、雌雄同体であるといった特徴を持ちます。

 

特徴

シロボシアカモエビ(ホワイトソックス)

シロボシアカモエビの体長は5cm程度です。

体型は細長い円筒形で、脚も細長いのが特徴。

 

シロボシアカモエビの体色は鮮やかな赤色ですが、胸甲に数個の白い斑点が見られる他、脚の先端部や触角が白くなります。

特に足の先端部の白さが、まるで白い靴下を履いているかのように見えることが、ホワイトソックスという異名の由来となりました。

 

生態

シロボシアカモエビ(ホワイトソックス)

シロボシアカモエビはインド洋から中・西部太平洋にかけて分布するエビです。

日本国内では屋久島以南の琉球列島で見られます。

シロボシアカモエビは水深20~30mのサンゴ礁や岩礁に生息しており、潮通しのよいサンゴ礁斜面や岩棚を好みます。

 

餌は動物質で、他の魚に付いた寄生虫や古くなった皮膚を食べて暮らしています。

こうした習性を持つエビは、掃除屋と呼ばれていて、同じヒゲナガモエビ属のアカシマシラヒゲエビや、別属のオトヒメエビ、更に魚類としてホンソメワケベラなどが挙げられます。

こうした共生関係は、掃除を受ける魚の側にも有益であるため、ハタ類やウツボ類といった大型魚も進んで身を委ね、こうした掃除屋となる生物を捕食することはありません。

シロボシアカモエビの英名スカーレットクリーナーシュリンプ(Scarlet cleaner shrimp)も、こうした習性に由来しています。

 

また、シロボシアカモエビは雌雄同体で、ペアを形成すると、互いに相手の産んだ卵を受精させ合って繁殖を行います。

 

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観賞用に人気のシロボシアカモエビ

シロボシアカモエビは小型のエビで群れることもないため、漁獲の対象とはなっておらず、通常は食用生物として利用されることはありません。

ただし、その美しい体色と丈夫で飼いやすいという性質から、アクアリストの間では観賞用にとても人気のあるエビで、数多くの個体が飼育されています。

 

シロボシアカモエビは楽天などの通信販売で購入することも可能です。

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観たい時は?

シロボシアカモエビは水族館でも飼育展示されることがあり、日本動物園水族館協会のデータベースによると2019年時点で、しまね海洋館アクアス、NIFREL(ニフレル)、名古屋港水族館、アクアマリンふくしまなど、全国の28ヶ所の水族館で飼育されています。

 

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まとめ

英語圏では血の色にも喩えられるほどに濃く鮮やかな赤色が印象的なシロボシアカモエビ。

しかし、ただ美しいだけでなく、掃除共生エビである点や、雌雄同体による繁殖を行うことなど、その生態にも興味が尽きないエビです。

その美しさから多くの水族館で飼育されているばかりか、アクアショップでも広く販売されているエビですので、比較的簡単に目にすることができるエビと言えるでしょう。

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