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クロコバン ~見れる水族館は?特徴や生態について

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皆さんはクロコバンという魚をご存知でしょうか?

クロコバンはコバンザメの仲間の一種で、頭の上にある吸盤で大型の魚にくっつき、餌のおこぼれなどを貰いながら暮らしています。

今回は、そんなクロコバンの特徴や生態についてご紹介いたします。

 

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クロコバンの基本情報

水槽に張り付くクロコバン

学名 Remora brachyptera
英名 Spearfish remora
分類 スズキ目コバンザメ科ナガコバン属
分布・生息域 全世界の熱帯海域から温帯海域
大きさ 25cm程

クロコバンは一般的に食用魚として利用されることはありませんが、定置網などで宿主となる大型魚が漁獲された際に、一緒に混獲されてしまうことがあります。

近縁のコバンザメは美味しい白身を持ち、産地では刺身や塩焼き、煮つけなどにして食べられることがありますが、クロコバンはコバンザメよりはるかに小さいため、食べられる機会はずっと少ないでしょう。

 

分類

クロコバン(Remora brachyptera)はスズキ目コバンザメ科ナガコバン属に属する海水魚です。

コバンザメ科は世界中の熱帯海域を中心に分布しているグループで、これまでに3属8種が知られています。

頭部の背面に小判型の吸盤を持ち、サメ類やカジキ類のような大型の魚、クジラ類、ウミガメ類などに吸いつき、餌のおこぼれや寄生虫、排泄物を食べて暮らす、片利共生の習性で知られる魚です。

 

特徴

クロコバン

クロコバンの体長は通常25cm程度ですが、最大で50cmに達した個体の記録があります。

体型は細長く円筒形で、頭部が縦扁していて、背面に小判型の吸盤を持つのが特徴。

この吸盤は第一背鰭が変形したもので、背鰭と臀鰭は基底部がとても長くなっています。

 

クロコバンの体色は黒褐色ですが、腹部が白っぽくなります。

また個体によっては全体的に白っぽく、灰褐色に見える場合もあります。

 

生態

クロコバンは全世界の熱帯海域から温帯海域にかけて広く分布する魚です。

クロコバンは外洋性で、頭部の吸盤を使って大型のサメ類やカジキ類などに吸いつきます。

そのため海の表層にいることが多いものの、生息水深は吸いついた宿主の行動によって左右されます。

 

餌は宿主が食べた餌のおこぼれや、体表面の寄生虫、それに排泄物などです。

こうしたクロコバンの習性は相手に利益をもたらすことなく、一方的なものであるために、片利共生と呼ばれています。

 

クロコバンの繁殖について詳しいことはよく分かっていませんが、クロコバン自身がかなり高い遊泳能力を持ち、宿主となる相手を替えることが知られています。

また近縁のコバンザメは幼魚の時期に、他の魚の体表面についた寄生虫を食べる掃除魚として活動していることが明らかとなっています。

 

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見れる水族館は?

クロコバンの腹面

クロコバンは水族館で飼育展示されることがあり、日本動物園水族館協会のデータベースによると2019年時点で、関西電力宮津エネルギー研究所丹後魚っ知館、八景島シーパラダイス、鴨川シーワールドの3ヶ所の水族館で飼育されています。

また、2019年2月に高知県むろと廃校水族館を訪れた際に飼育されているのも見ました。

 

クロコバンを含むコバンザメ科の魚は、宿主となる大型のサメ類などが水槽へ搬入された際、一緒にくっついて搬入され、そのまま飼育されることが多いようです。

 

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まとめ

クロコバンは食卓に登場することもなければ、外洋性の魚で飼育している水族館も少ないために、姿を目にするのが困難な魚です。

小さくて地味な外見の上に、大きな魚にくっついて暮らしているため、水族館で展示されていてもなかなか見つけづらい魚ですが、もし見つけることができれば、珍しい魚ですのでじっくりと観察してみてください。

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