スズキ目 タ行 ハタンポ科

ツマグロハタンポ ~特徴や生態、味は?

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皆さんはツマグロハタンポという魚をご存知でしょうか?

ツマグロハタンポは海の中の暗い岩陰に潜んでいる、メタリックな渋い輝きを放つ体ととても大きな目をした、とてもユニークな魚です。

今回は、そんなツマグロハタンポの特徴や生態についてご紹介いたします。

 

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ツマグロハタンポの基本情報

ツマグロハタンポ

学名 Pempheris japonica
英名 Blackfin sweeper
分類 スズキ目ハタンポ科ハタンポ属
分布・生息域 相模湾以南、太平洋北西部
大きさ 15cm程

 

分類

ツマグロハタンポ(Pempheris japonica)はスズキ目ハタンポ科ハタンポ属に属する海水魚です。

ハタンポ科はインド洋及び太平洋、西部大西洋の温暖な海域に分布するグループで、沿岸の岩礁に潜んで大きな群れをなすことで知られています。

キンメモドキ属とハタンポ属の2属からなり、これまでに合わせて32種が記載されています。

 

形態と特徴

ツマグロハタンポ

ツマグロハタンポの体長は通常15cm程度で、最大18cmの個体の記録があります。

体型は強く側扁していて左右に平たく、腹部が大きく突き出して体高が高くなっているのが特徴。

体に比してとても大きな目を持っていて、側線は尾鰭にまで達します。

 

ツマグロハタンポの体色はこげ茶色で金属質の光沢を持っており、背鰭と臀鰭の先端は黒いのが特徴。

この先端の黒さが和名の由来ともなっています。

同所的に分布する同属のミナミハタンポとは、背鰭の先端の黒さと、鱗の細かさで区別できるでしょう。

 

生態

ツマグロハタンポ

ツマグロハタンポは太平洋の北西部、日本からフィリピンにかけての近海に分布する魚です。

国内では相模湾以南の太平洋側や、小笠原諸島から知られています。

浅い海の岩礁に生息しており、夜行性で昼間は洞窟や岩陰に隠れています。

 

大きな群れを作ることが多いハタンポ科にあって、ツマグロハタンポの群れはあまり大きくなりません。

主に夜間に活動しており、動物プランクトンや小さなエビやカニなどの甲殻類を捕食します。

 

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食べれる?味は?

ツマグロハタンポは、同属のミナミハタンポなどと比べても鱗が硬く剥がれにくいため、食用魚としては敬遠されがちですが、定置網や夜釣りなどで漁獲されることがあります。

流通量こそ少ないものの、刺し身や唐揚げなどで食べられており、美味しいと評価されることもあるようです。

 

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観たい時は?

スキューバダイビングでは大群をなすミナミハタンポと比べると目立ちにくいためか、遭遇率は低めです。

しかし、岩陰やテトラポッドの隙間を探せば、見つけることは難しくありません。

 

ツマグロハタンポは水族館でも飼育展示されており、日本動物園水族館協会のデータベースによると2018年時点で沖縄美ら海水族館、串本海中公園、下田海中水族館、鴨川シーワールドなど、全国の6ヶ所の水族館で飼育されています。

 

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まとめ

知名度は低いけど、海中の暗がりで渋く輝くツマグロハタンポ。

世界でも日本列島の周辺の海にしかいない魚ということを考えれば、日本人ならもっと知っていていい魚なのかも知れません。

ツマグロハタンポは食べて味わうこともできれば、一部の水族館で生きた姿を見ることもできる魚なので、皆さんも一度注目してみてはいかがでしょうか?

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