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リョウマエビ ~生態や特徴について

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皆さんはリョウマエビという生物をご存知でしょうか?

リョウマエビはその名の通り、幕末に活躍した土佐藩出身の志士坂本龍馬ととても深い関わりを持ったエビです。

今回は、そんなリョウマエビの生態や特徴についてご紹介いたします。

 

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リョウマエビの基本情報

リョウマエビ

学名 Nupalirus japonicus
英名 Japanese furrow lobster
分類 十脚目イセエビ科Nupalirus属
分布・生息域 駿河湾~土佐湾、マダガスカル、モーリシャス
大きさ 25cmほど

 

分類

リョウマエビ(Nupalirus japonicus)は節足動物門軟甲綱十脚目イセエビ科Nupalirus属に属する海洋生物です。

軟甲綱は節足動物の中でも甲殻類と呼ばれる生物が属しているグループで、中でも十脚目はエビ類やカニ類、ヤドカリ類といった代表的な甲殻類が含まれます。

 

イセエビ科は太短い体型で、棘や突起の多い頑丈な外骨格に覆われている大型のエビの仲間で、その名の通り、有名なイセエビが属しています。

その中でもNupalirus属はリョウマエビなど、これまでに深海性の3種のエビが発見されています。

 

特徴

リョウマエビ

リョウマエビの体長は最大で25cmに達します。

第一歩脚が発達して鋏に変化しているのが最大の特徴。

ただし、先端の可動指が極端に大きく、2つの爪の大きさが揃っていないことから、一般にロブスターと呼ばれているアカザエビ科のHomarinus属のエビに比べると、不完全な鋏脚となっています。

 

また全体的に甲の表面は毛が少なく平滑であるものの、背面には細かな横溝が多数刻まれています。

リョウマエビの体色は赤みを帯びた淡い褐色です。

 

生態

当初高知県の土佐湾で発見されたことから、土佐藩出身の志士坂本龍馬に由来した和名を与えられたリョウマエビですが、その後、土佐湾以外にも広い範囲に分布していることが明らかになってきました。

個体数が少なく、採集されることの少ないエビなのですが、これまでに日本国内では駿河湾から土佐湾にかけての南海トラフ沿いや小笠原諸島、南西諸島で見つかっており、海外でもマダガスカルやモーリシャスで記録されています。

そのため、リョウマエビはインド洋から太平洋にかけての熱帯・亜熱帯海域に広く分布していると推定されます。

 

リョウマエビが生息しているのは水深40~200mの深い海の岩礁と考えられます。

しかし、数の少ない珍しいエビであるために、生態についてはほとんど分かっていないのが現状です。

 

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見たい時は?

リョウマエビ

リョウマエビを目的とした漁は行われていませんが、イセエビを目的とした刺し網などにかかって混獲されることがあり、見つかった場合は珍しいエビであることか、水族館で飼育されたり、研究機関に引き取られたりします。

深海性のエビであるため、飼育には厳密な水温管理が求められ、一般個人による飼育は難しいと考えられます。

 

リョウマエビは水族館でも飼育展示が行われることがあり、日本動物園水族館協会のデータベースによると2019年時点で、沖縄美ら海水族館、足摺海洋館、志摩マリンランドの全国の3ヶ所の水族館で飼育されています。

 

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まとめ

明治維新の立役者とも言うべきあの坂本龍馬に由来した名前を持つリョウマエビ。

しかし、深海に暮らしていて、観察が困難なため、その生態についてはまだ分かっていないことだらけのエビです。

今後、研究が進展して、リョウマエビが持つ意外な一面が明らかとなる日がやって来るかも知れません。

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