皆さんはキフォティラピア・フロントーサという魚をご存知でしょうか?
キフォティラピア・フロントーサは古代湖として知られるアフリカのタンガニーカ湖の固有種で、白黒の縞模様がよく目立つ魚です。
今回は、そんなキフォティラピア・フロントーサの特徴や生態についてご紹介いたします。
キフォティラピア・フロントーサの基本情報
学名 | Cyphotilapia frontosa |
分類 | スズキ目カワスズメ科Cyphotilapia属 |
分布・生息域 | タンガニーカ湖 |
大きさ | 30㎝ほど |
分類
キフォティラピア・フロントーサ(Cyphotilapia frontosa)は、スズキ目カワスズメ科Cyphotilapia属に属する淡水魚です。
カワスズメ科は中米から南米にかけてと、アフリカから南アジアにかけて分布する淡水魚と汽水魚のグループで、これまでに1,300種以上が知られています。
口の中で卵や稚魚を育てる口内保育を行う種類が多いことで知られていて、その中でもCyphotilapia属はタンガニーカ湖固有の属で、キフォティラピア・フロントーサの他に、キフォティラピア・ギベローサ(Cyphotilapia gibberosa)の合わせて2種のみが知られています。
特徴
キフォティラピア・フロントーサの体長は最大で33cmに達します。
体型は側扁していて体高が高く、成魚は頭部にコブ状の盛り上がりを持っており、特に雄のコブが大きく発達します。
キフォティラピア・フロントーサの体色は、青みを帯びた白色で、5本から7本の黒い横縞が入ります。
縞の数や色合いは、地域による変異があるようです。
生態
キフォティラピア・フロントーサはタンザニア、コンゴ民主共和国、ザンビア、ブルンジの4ヶ国にまたがるタンガニーカ湖の固有種で、湖の北側に分布しています。
キフォティラピア・フロントーサは稚魚のうちは沿岸の浅い場所で過ごしますが、成魚になると水深30~50mの深場へと移動して、昼間は岩陰で過ごし、早朝や夕方に餌を求めて浅瀬へとやって来ます。
食性は、小型の魚類や甲殻類、昆虫類の幼虫などを捕食する肉食性。
繁殖形態は卵生で、雌が口の中で卵を保護する口内保育(マウスブリーディング)の習性で知られています。
観賞魚として人気
キフォティラピア・フロントーサは食用魚としてより、観賞魚として重要な位置づけを持っています。
その綺麗な縞模様から観賞魚としての需要が高く、東南アジアなどで養殖が盛んです。
キフォティラピア・フロントーサは水族館で飼育展示されることもあり、日本動物園水族館協会のデータベースによると2019年時点で、名古屋港水族館、アクアトトぎふ、しながわ水族館、サンシャイン水族館など、全国の6ヶ所の水族館で飼育されています。
通販で買える?
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まとめ
キフォティラピア・フロントーサは綺麗な縞模様を持っている上、温和で飼いやすく、アクアリストの間で人気の高い魚です。
またタンガニーカ湖の長い歴史の中で進化した固有種であり、口内保育というユニークな習性を持つ興味深い魚でもあります。