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ピラルク ~会える水族館は?生態や特徴について

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皆さんはピラルクという魚をご存知でしょうか?

ピラルクは南米のアマゾン川に生息する世界最大級の巨大な淡水魚として有名な魚ですが、実は現地では食用魚として利用されている美味しい魚ということはあまり知られていないのではないでしょうか?

また近年ではピラルクは1種ではなく、複数の種に分割するべきではないかとの研究も発表されており、今後どのような事実が明らかになるのか興味深い魚でもあります。

今回は、そんなピラルクの生態や特徴についてご紹介いたします。

 

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ピラルクの基本情報

ピラルク

学名 Arapaima gigas
英名 Arapaima
分類 アロワナ目アロワナ科アラパイマ属
分布・生息域 アマゾン川流域
大きさ 2mほど

ピラルクはアマゾン川流域では食用魚として盛んに漁獲されている魚で、原住民は古くから突きん棒漁でこの巨大な魚を捕獲してきました。

その身もとても美味しいとされていて高値で取引され、塩漬けで保存されます。

ただし、乱獲が祟って近年は個体数の減少が顕著で、近年はワシントン条約で国際的な商取引が規制されています。

 

ピラルク自体は人を襲うことはありませんが、驚いた時に水面から飛び出すことがあり、その巨体からカヌーやボートにぶつかると危険です。

そのような事故は多く発生しており、死傷者も出ています。

 

分類

 

ピラルク

ピラルク(Arapaima gigas)はアロワナ目アロワナ科アラパイマ属に属する淡水魚です。

アロワナ目は世界の熱帯地方の淡水域に分布しているグループで、これまでに4科28属218種が知られていますが、化石が発見されている絶滅種も世界中に数多く存在しています。

また、古くからの形質を今に伝えていることから生きた化石、あるいは古代魚と呼ばれる仲間の1つです。

 

その中でアロワナ科は南米、アフリカ、東南アジア、オーストラリアに8種が知られていて、ピラルクは同じ南米に分布するシルバーアロワナやブラックアロワナよりも、アフリカに分布するナイルアロワナに近縁であるとされています。

 

ピラルクは長年1種のみでアラパイマ属を構成すると考えられてきましたが、近年の研究では少なくとも遺伝的に異なる2つ以上のグループが存在していることが明らかになりつつあります。

今後、複数の新種が記載されるかも知れません。

 

ちなみにピラルクという和名は、生息地のアマゾン川流域での呼称Pirarucuをそのまま用いたものですが、英名では学名のアラパイマ(Arapaima)の呼称が一般的となっています。

 

特徴

ピラルク

ピラルクは世界最大の淡水魚としてよく名前が挙げられる魚です。

体長は通常2m程度ですが、最大で4.5mに達した個体の記録があります。

ただし、公式の記録に限れば東南アジアに分布するメコンオオナマズに及ばないため、世界最大の淡水魚の称号をメコンオオナマズに譲ることが多いのも実情です。

 

ピラルクの体型は細長い円柱型で、頭部が小さく、尾鰭が縦に平たいのが特徴。

腹鰭、背鰭、臀鰭は体の後半部分に偏ってついています。

硬い円形の鱗も大きく、直径10cmに達するほどです。

 

ピラルクの体色は個体差が大きく、黒色から褐色、銀白色まで様々ですが、成魚は体の後半部分を中心に赤みを帯びます。

ピラルクとは現地の言葉で「赤い魚」を意味するので、最大の特徴とも言えるでしょう。

 

生態

ピラルク

ピラルクは南米のアマゾン川流域に分布する淡水魚で、タイやマレーシアの河川にもスポーツフィッシングを目的に移入された個体群が存在します。

ピラルクは川の水量が多く、流れのゆるい場所を好んでいて、流域の湖沼にも生息しています。

餌は主に小型の魚類を捕食します。

 

ピラルクは鰓呼吸の他に、浮袋を肺の代わりに利用した空気呼吸が可能な魚で、酸欠状態が起きやすい熱帯の淡水域に適応していると言えるでしょう。

そのため、時折水面に口を出して息継ぎをする様子が見られます。

 

ピラルクの繁殖は4~5月に行われることが知られていて、雌雄のつがいで川の砂底に直径50~70cmになる巣を作って産卵します。

稚魚は黒いオタマジャクシのような姿をしていて、しばらくは親魚の保護を受けて育ちます。

ピラルクの成長は早く数年で1mに達し、寿命は15年ほどになると考えられています。

 

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ピラルクがいる水族館は?

ピラルク

ピラルクは知名度が高く、その巨体と古代魚らしい風貌からアクアリストの間でも人気の高い魚で、観賞魚としても幼魚が流通します。

ただし、成長すれば巨大な飼育設備が必要になる上、繊細で神経質な面があることから飼育自体がとても難しく、一般家庭での飼育は現実的ではありません。

 

大きな水槽を用意できる水族館ではピラルクの飼育が盛んに行われており、日本動物園水族館協会のデータベースによると2019年時点でかごしま水族館、須磨海浜水族園、海遊館、アクアトトぎふ、水族館うみたまごなど、下記の全国の18ヶ所の水族館で飼育されています。

足立生物園

神戸どうぶつ王国

ネオパークオキナワ

小樽水族館

サンピアザ水族館

男鹿水族館GAO

寺泊水族博物館

なかがわ水遊園

しながわ水族館

魚津水族館

アクア・トトぎふ

鳥羽水族館

志摩マリンランド

大阪・海遊館

須磨海浜水族園

虹の森公園おさかな館

水族館「うみたまご」

かごしま水族館

別府地獄めぐりの中にある白池地獄

 

同じアマゾン川に生息する大型の淡水魚と一緒に展示されることが多いようです。

 

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まとめ

とても巨大で魅力的な風貌を持ったピラルクですが、その美味しさゆえに乱獲されてしまい、絶滅の危機が迫っている魚でもあります。

古い時代から生き抜いてきた古代魚が、この時代になって人間の手で失われてしまうのはとても悲しく、絶対に避けたいところです。

ピラルクは水族館でもよく展示されている魚ですので、まずはそういった展示を通してピラルクという魚自体に関心を持つことが大切なのではないでしょうか?

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