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レッドテールキャットフィッシュ ~生態や特徴について

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皆さんはレッドテールキャットフィッシュという魚をご存知でしょうか?

レッドテールキャットフィッシュは南米に分布する大きなナマズの仲間で、名前の通り尾鰭が赤くなり、白と黒のコントラストが印象的な魚です。

今回は、そんなレッドテールキャットフィッシュの生態や特徴についてご紹介いたします。

 

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レッドテールキャットフィッシュの基本情報

レッドテールキャットフィッシュ

学名 Phractocephalus hemioliopterus
英名 redtail catfish~
分類 ナマズ目ピメロドゥス科Phractocephalus属
分布・生息域 アマゾン川、オリノコ川
大きさ 60~100cmほど

レッドテールキャットフィッシュ(Phractocephalus hemioliopterus)はナマズ目ピメロドゥス科Phractocephalus属に属する淡水魚です。

ナマズ目は主に淡水域に生息し、感覚器官として口髭を発達させたグループで、これまでに2,800種以上が知られています。

この種類数は、淡水魚としてはコイ目に次ぐ数です。

 

その中でピメロドゥス科は中米から南米にかけて分布するナマズの仲間で大型種が多く含まれています。

Phractocephalus属はレッドテールキャットフィッシュ1種しか現存していません。

 

レッドテールキャットフィッシュは日本において標準和名が確立しておらず、英名がそのまま流用されています。

現地ではブラジルでPirarara(ピララーラ)、ベネズエラでCajaro(カハロ)と呼ばれ、食用魚として利用されることもあります。

 

特徴

レッドテールキャットフィッシュ

レッドテールキャットフィッシュの体長は通常60cmほどですが、1mを超えて成長することも珍しくなく、最大で134cmの個体の記録があります。

体型は左右に平たく側扁しているものの、やや寸詰まりで頭部が大きいのが特徴。

扁平な頭部には幅広い口があり、上下に6本の口髭が生えています。

 

レッドテールキャットフィッシュの体色は背面が黒色なのに対して、腹面が白くなり、はっきりとした黒白の対比が見られます。

また名前の由来ともなった強い赤みを帯びる尾鰭も忘れてはなりません。

頭部から背鰭にかけては、より濃い黒色の斑点が散在しています。

 

レッドテールキャットフィッシュの体色は、生息している河川によって地域変異が見られることがあり、アマゾン川上流域では背面だけでなく腹面まで黒くなる個体が知られています。

 

生態

レッドテールキャットフィッシュ

レッドテールキャットフィッシュは南米北部のアマゾン川とオリノコ川の2つの大河の流域に分布している魚です。

アメリカのフロリダ州で過去に移入されたこともありましたが、定着することはありませんでした。

 

レッドテールキャットフィッシュは大きな河川だけでなく、そこへ繋がる支流の小川や湖沼にも生息しており、夜行性です。

肉食性で、魚やカエル、カニなど水中で動くものを盛んに捕食しますが、果物を食べたとの報告も存在します。

 

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観賞魚として人気のレッドテールキャット

レッドテールキャットはその美しい体色や、愛嬌のある外見から観賞魚として人気が高く、5cmほどの幼魚が市場に出回っています。

しかし、1m以上に成長する事もある大型ナマズであるために大がかりな飼育設備が必要となります。

また大食漢であるため、自分に近い大きな魚でも呑み込んでしまうことがあり、他の種類の魚との混泳は難しいでしょう。

 

また同じピメロドゥス科のタイガーシャベルノーズキャットフィッシュ(Pseudoplatystoma fasciatum)と人工的に交配させた交雑個体も作出されています。

 

観たい時は?

レッドテールキャットフィッシュは水族館でも飼育展示されることがあり、アマゾン川をテーマとした水槽で、他の南米産の大型淡水魚と一緒に展示されることが多いようです。

日本動物園水族館協会のデータベースによると2019年時点で、のいち動物公園、須磨海浜水族園、鳥羽水族館、八景島シーパラダイスなど、全国の22ヶ所の動物園や水族館で飼育されています。

 

レッドテールキャットフィッシュは通販で買える?

レッドテールキャットフィッシュは楽天などの通信販売で購入することも可能です。

在庫状況は変動しますので、下記のバナーから楽天市場での検索結果をチェックしてみてください。

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まとめ

レッドテールキャットフィッシュは、大きな目を持つ愛嬌ある外見に、黒・白・赤の美しい体色が加わってとても魅力的なナマズで南米に生息しています。

しかし大型のナマズであり、個人では飼い切れなくなった個体が水族館に持ち込まれ、引き取った事例も少なからずあるようです。

どんな生きものでも共通することですが、一度飼い始めたら最後まで責任を持って飼い続けなければなりませんね。

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